どうも、おっさんです。
今回は今では耳にする機会が少なくなってしまった一曲をご紹介します。
その名は「ドリーム&パワー」。
今は亡きプロ野球チーム、大阪近鉄バファローズのオフィシャル応援歌です。
大阪近鉄バファローズ。あまりにも魅力あふれるこの球団は、皆さんご承知の通り2004年の球界再編でオリックス・ブルーウェーブに吸収合併され、消滅しました。
低迷が続いたかと思うと、思わぬ爆発力で優勝してみせる。その時のお祭りさながらの雰囲気は他球団ファンとしても心踊らされたものです。
1988年の10.19。その翌年に優勝をもぎ取ったブライアントの4連発。球史に残る名場面ですね。
そして忘れてはならないのが2001年。北川博敏選手の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン。
当時私はテレビ中継を見ていましたが、こんな野球漫画ですら恥ずかしくて書けないような筋書きが現実に起きたことを、にわかに信じられませんでした。
さて、今回のテーマである「ドリーム&パワー」は、それまでのオフィシャル応援歌「炎(も)えろ!近鉄バファローズ」に代わって登場した曲です。
「炎えろ!~」もはっきり言って名曲です。軍歌調(?)の力強い曲調は猛牛軍団にぴったりで、特に“うっかり八兵衛”こと高橋元太郎さん歌唱のバージョンは最高としか言いようがありません。
「ドリーム&パワー」は一転、ポップな雰囲気は今風といえますが、JUNさんの力を振り絞るような歌唱はやはり猛牛軍団のイメージ通りですね。
この曲が世に出たのはくだんの北川選手の奇跡の一発が出た2001年シーズンの開幕前。
以下は曲間の合いの手ですが、
バファローズ ドリーム
バファローズ パワー
バファローズ ウィナー
これって、あの一発を予言していたかのようじゃありませんか。
聞くと誰もが元気になるこの名曲は、近鉄球団消滅に伴って耳にする機会はめっきりと少なくなりました。CDも廃盤となり、入手は困難と言わざるを得ません。今では合併球団であるオリックス・バファローズによる近鉄復刻イベントで時おり流される程度でしょうか。
昨今は福岡ソフトバンクホークスの「いざゆけ若鷹軍団」、横浜DeNAベイスターズの「熱き星たちよ」のように、球団の経営母体が変わっても親しまれた応援歌は歌詞の一部を修正して存続させる例が出てきました。
「ドリーム&パワー」も、先述の
の部分を、例えば
などのようにして歌い継いでいけないものでしょうか。
球団消滅とともに球史の彼方に消え去ってしまうにはあまりにも惜しい一曲だと思う次第ですが、いかが思われますか?