どうも、おっさんです。
明日5月3日はいよいよ、横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー投手がベールを脱ぎます。
アメリカ野球のメジャーリーグ、MLBで年間最も優れた投手に贈られるサイ・ヤング賞に輝いたのはわずか3年前の2020年。このような“エース中のエース”が日本球界に身を投じるとは、まずありえないことです。
それがどうして実現したのか。
バウアー投手に女性に対するDV(暴行)疑惑が浮上し、MLBから出場停止処分が科されたからです。結局DVそのものは証拠不十分で不起訴となりましたが、当時所属していたドジャースは契約を破棄。他球団にも獲得の動きはなく、MLBから締め出される形になってしまいました。
そこに手を差し伸べたのが日本のベイスターズというわけです。
私は今回のニュースを聞き、思い出した名前があります。
彼もMLBの投手で、ナショナル・リーグ新人王を獲得、その後も第一線で活躍を続けたバリバリの一流選手でした。
ところが彼はコカインに手を染めてしまい、何度も出場停止処分を受けます。
ただしハウ投手もバウアー投手同様、裁判で有罪になったわけではありませんでした。
そこで今回のベイスターズ同様、日本の西武ライオンズが獲得に乗り出します。1987年のことでした。
当時は日本人メジャーリーガーなど夢物語という時代。ハウ投手来日の衝撃は今回のバウアー投手のそれに決して劣るものではありませんでした。
しかし、コカイン中毒歴がある選手の日本球界入りに世論は大反発。ライオンズはハウ投手の獲得を断念せざるを得ませんでした。
日米問わず、プロスポーツはファンあってのものです。反社会的な行為に毅然とした対応は当然のことでしょう。
一方、有罪となっていない人をあたかも犯罪者のように扱うのはおかしい、という考え方も間違っていないと思います。
世が世ならハウ投手は日本球界で活躍していたかもしれないし、バウアー投手は来日できなかったかもしれません。
私はベイスターズのバウアー投手獲得を批判するつもりはありません。
ただ、
「時代は変わったなあ」
と感じてしまう、おっさんでした。