どうも、おっさんです。
今回はスマホはおろか、携帯電話もほとんど普及していなかった頃のお話です。
電話というと固定電話しかなかった当時。新社会人として一人暮らしを始めるにあたり、「もう使わないからやるよ」と会社の先輩が電話機を譲ってくれました。ありがたかったですね。
それから数年。電話をかけるとき「あれ?」と感じることが増えてきて、ついには6番のボタンだけ、押しても反応しなくなってしまったのです。電話を逡巡するあまり「最後の5(ファイブ)が押せなかった…」という歌がありましたが、私の場合は6を(機能的に)押せなくなってしまったわけです。
困りました。これでは電話番号に6を含む相手には電話できません。市外局番が「06」の大阪府あては全滅ですね。
先輩に貰った時点で古い型だったので「仕方ないな。買い替えるか」と思ったのですが、ふと、ひらめきました。
「パソコンがあるじゃん!」
冒頭で述べましたようにスマホがない時代。インターネットにアクセスするにはパソコンを使うしかありませんでした。
それも今のようにWiFiや光回線ではありません。通常の電話回線で最寄りのプロバイダに接続していたのです。
そのため、当時のWindows98には電話をかける機能が含まれていました。
使い方はこうです。
電話とパソコンは同じ電話回線を使っています。そこで電話をかけたいときはパソコンを起動し、「電話アプリ」から電話をかけます。相手先につながったところで電話機の受話器を上げ、電話アプリを閉じます。これでいつものように電話機で話せるわけです。
どうです。
これなら他の番号のボタンがダメになっても大丈夫!
「必要は発明の母」とはよく言ったものですね。
スマホやタブレットでいつでもどこでもインターネットにアクセスできる現在。
ダイヤルアップ接続で「ピー、コロコロコロ、ジー」とプロバイダの反応を待っていた時代を、懐かしく思い出すおっさんでした。