どうも、おっさんです。
今回のテーマはスパチャ。スーパーチャットです。
スパチャとはYouTubeの視聴者が配信者に対し、応援コメントに併せてお金を送る機能のことです。昔風に言うと投げ銭ですね。
今では年間億単位のスパチャを集める配信者もいるとのことで、驚きますね。一方、最高で1回5万円のスパチャを湯水のように送る視聴者もいて、「お金の無駄遣い」「ドブに捨てているようなもの」などと呆れた声も多く聞かれます。
私もそう思っていました。スパチャを知った当初は。
ここでいったん話が変わります。
私は以前から森高千里さんの大ファンなんですね。
CDやビデオ、DVDもがっつり買いました。ファンクラブにも入りました。もちろんコンサートにも行きました。
森高千里のコンサートとはどのようなものなのか?よく知らない人のためにご説明しましょう。一言でいうと
「幸福という概念を具現化した空間」
といったところでしょうか。ここが楽しい、素晴らしいなどの点を列挙すると本当にきりがないのですが、
「生きた本物の森高千里が、わずか数メートルしか隔てない場所に実在している」
という事実がすべてといえるでしょう。
さて、ある年のコンサートです。このコンサートツアーのパンフレットは一部が袋とじになっていました。
「だから袋とじを切るのがもったいないという人は、もう一冊買ってねっ」
とは、ステージ上の森高さんのジョークです。
その時私はなんと、友人に頼まれた分もあって2冊買っていました。そこで両手に掲げて
「2冊買ったぞー」
と声を上げたところ、なんということでしょう!
「あっ、本当に2冊買ってくれたんだ!」
森高さんは私を見て…、そうです。私個人を見て、お言葉までかけてくれたのです!
これはもう天にも昇る…どころではなく、
「今まで生きてきた中で一番嬉しい」
という、金メダリストスイマー状態でした。
これでしょう。
あこがれのスターが、「ファンの皆さん」ではなく「私個人」を見て、あまつさえ感謝の言葉まで。
スパチャに夢中になる人の気持ちは、ちょうどこんな感じなんじゃないでしょうか。
むろん、興味がない人から見れば無駄遣いそのものですが、趣味というものはすべからくそんなものです。
ですからスパチャも、何万円も投げることは別として、気持ちはわかります。だから私は「金ドブ」と一蹴する気にはなれないんですね。
ですから代わりに次の言葉をスパチャー(?)の皆さんにおくります。
腹も身の内、
スパチャも自腹の内。
ご利用は計画的に。